先日、陸上の為末大氏の講演会に参加してきました。
演題は「スポーツで考える人権」でした。要旨は「見方を変える」でした。
ハードル走の第一人者なのですが、引退され、今では講演活動などをされているそうです。
演題の中身は、次の4点でした。
1)選択というハードル
小さい頃から、県内(100m走)ではダントツだったと。
ところが、世界に出ると、足の長さですでに太刀打ちできないと判断。
どうすればいいか、ハードルなら、作戦が立てられ、日本人の根性という特色にもマッチすると、100m走を捨て、ハードル走へ鞍替えした。
2)失敗というハードル
最初のオリンピックでこけたのは、酸素負債だったと。
外国人選手と走ったことがない中、いきなりのオリンピックで、ペースを崩され(ハードルは何歩でバーの間を走るかという競技)、風にも邪魔されたということでした。
それで、あせってしまって、酸素負債に陥り、バーに足をとられてしまって、惨敗に終わった。
そこで、Winner より Learnerという教訓を得た。
3)満足というハードル
世界大会やオリンピックで、それぞれ銅メダルをとり、目標達成後の自分の目標という壁にぶち当たったと。
「やりたいことは何だ」という戦いだった。
4)引退というハードル
「何を目指すのか、どう生きるのか、好き、楽しむ、人のために、これが人生だ」
ということで、現在は夢の授業というのをやっていると。
メディアにも登場して、「走る哲学者」と呼ばれるようになった。
「陸上」は手段だった! その奥にある目的を知る必要があると。
見ている人を勇気づける、というような「目的」を見つめるべきだ!
「見方を変えて」みてください、と訴えられて終わった。
■いい勉強になりました。新しい「見方」を有り難う!です。