「女王陛下の007」鑑賞
■ボンド映画60周年ということで、4kリストアということで、リバイバル公開がなされています。
一応、DVDは持ってはいるのですが、やっぱり劇場でみたいという誘惑には勝てず、早速見に行ってきました。
この映画は、唯一、ボンドが結婚し、ボンド俳優が1回きりということで、シリーズの中では変わった存在ですね。
ただ、私はこの映画は3本の指に入る作品かなと思っているところです。
■理由は、冒頭のクレジットタイトルで、過去作のオマージュというか、過去作の一部シーンがシャンパングラスの中に浮かび上がってくるといううまさがあります。
例えば、第2作のダニエラ・ビアンキが髪の毛を触るシーンなどが出てきます。
また、ボンドが退職を決意して、過去作で使われていた小道具を整理するところがあります。
例えば、第2作でロバート・ショウの殺人兵器、時計から出るワイヤーなどが登場します。
■圧巻は、やはりじゃじゃ馬役のヒロイン、ダイアナ・リグを「調教」していくボンドが描かれ、そこにはお互いの信頼感で結ばれた愛が芽生えて、結婚という道筋になる過程がとても素敵に描かれています。
スケートリンクで身を潜めるボンドの元へ、足のすらーっとした彼女が助けにやってくるシーンなどはなんともいえませんね。
最後は、敵の銃弾で新妻は倒れ、それを包容するシーンで終わる結末がなんとも言えません。
■主題歌も素敵です。そんなこんなで、この映画に感謝!!